2013年10月12日土曜日

大富豪達が子供に遺産を残さない理由

この時代、大富豪の子供だからといって安心してはいられないらしい。

昨年行われた米バンクオブアメリカの調査によると、なんと・・・

アメリカの大富豪の32%が財産を子供に遺すつもりはないという回答結果が!!
そのうち25%が財産はチャリティーに寄付すべきと回答し、
大半の親が子供は自力で財産を築くべきとして、遺産相続に消極的だそうです。
また、メリルリンチの別のレポートでは、
資産25億円以上の富豪と、80億円以上の大富豪を対象にした調査では
「子供に資産を残すべきと考える富裕層は、
2009年の54%から2012年には41%に低下しているという結果もでているそうです。

この調査結果を裏付ける、こんなお話があります。


大富豪の代名詞ビル・ゲイツも子供達には最高の教育を受けさせたとして、
610億ドルの財産は全額寄付するつもりだと話していることは、有名ですね。


また、投資家中の投資家として有名なウォーレン・バフェット氏も、
莫大な財産を寄付していることで知られています。
そんな二人がある壮大な計画を立てたそうです。
それは、「アメリカの他の億万長者たちにも、財産の多くを寄付させよう」ということ。
二人の資産を合わせると900億ドル(約7.7兆円)に達するという
ゲイツ氏とバフェット氏の説得で、なんとすでに38名のビリオネアたちが
その誓約にサインを交わしているそうです。
そこに含まれる人の中には、
ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏
パラマウント映画・20世紀フォックスのバリー・ディラー氏
オラクル・コーポレーションの共同設立者のラリー・エリソン氏
石油王T.ブーン・ピッケンズ氏
メディア業界人テッド・ターナー氏
デイヴィッド・ロックフェラー氏
映画監督ジョージ・ルーカス氏
投資家ロナルド・ペレルマン氏

バフェット氏とゲイツ氏、そしてゲイツ氏の妻メリンダさんで、
フォーブスに掲載されたアメリカの最も裕福な人々のリスト400
順番に電話を掛けたと言います。
ほとんどの人は彼らに会ったこともない人々ばかりでしたが、
この誓約に参加することを説得していったそうです。
現在まで7080人にコンタクトをとってみましたが、
連絡がついたのは40人ほどで、まだまだあきらめないと力を入れているようです。

175億ドル(1.5兆円)の資産を持つブルームバーグ氏は、
「全ての財産を自分の子供に遺すことは、何か間違っている気がした」と言い、
「財産によって子供たちの人生を台無しにしてしまいたくない、
子供たちもが自分で何か成し遂げたと思ってほしい」と述べています。

アメリカには400人のビリオネア(億万長者)がおり、
彼らの財産は世界の40%の富でもあり、もし全員がこの誓約を交わしたならば、
6000億ドル(約51.5兆円)が寄付されることになると言います。
現在交わされた40名だけでも寄付金の額は総額2300億ドル(約20兆円)に達しており、
その中のほとんどの人が資産の50%以上を手放すと約束しているようです。
ちなみにバフェット氏ですが、彼は99%の財産を寄付するとしています。

この誓約はモラル的なもので法律的な契約書ではありません。
共同資金を集める場所があるわけでも、特定の組織を支援するものでもなく、
それぞれ個人が、どこの組織に自分の資産を分配するかを決めるのだそうです。


すごいお話ですね!
遺産相続といえば大富豪でなくても、資産を巡って
兄弟や親子、親族間で激しい争いが繰り広げられるケースも少なくありません。
%E3%83%89%E3%83%AB%E6%9C%AD3.jpgそれが大富豪ともなれば、なおさらです。

事実、アメリカの富裕層のうち
「資産のおかげで以前より幸せになった」と感じているひとは全体の半数にも満たず、資産100万ドル以上の層の10%(女性に限れば16%)が、資産は問題を解決するよりむしろ問題を増やしていると考えているとのこと。
(彼らの最大の悩みは自分の子どもたちがワガママな浪費家になることで、
ほとんどの場合、親の期待は裏切られることになっているらしい)。


「財産によって子供たちの人生を台無しにしてしまいたくない」という
NY市長の言葉には、なるほどと頷けますね。



「資産」
それはすなわち、それが築かれるまでに注がれた時間や精神力、労力を表します。
資産をまるごと子供に相続する事は、築くまでに要した時間や労力、
言い換えればそこに注いだ人生そのものを
自分の子供だけに費やすということを意味してきます。

もちろんそれは大部分の人が行っている事で、
子を思う親として当たり前の行為ではありますが・・・
自分の子供だけに注ぐのか、
より大きく公的な事に役立てるのか、
そこでかなり運勢が変わってくるように思います。

―より公的な事に投入することで、結果的に子孫に良い運勢をもたらす―

ビルゲイツをはじめとするアメリカの大富豪たちは、
見えないけれど確かに存在している宇宙の原理原則を
肌で感じているのかもしれません。
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