2013年9月29日日曜日

般若心経の世界を覗いてみよう


最近、「伊勢女(いせじょ)」「出雲ガール」
などという言葉を耳にすることがあります。
伊勢神宮・出雲大社の式年遷宮や、
パワースポット巡りのブームに相まって、
心の癒しを求めて神社仏閣を訪ねる人に、
近年若い女性が増えているということで、
そのような呼称が生まれたらしいです。

それに合わせて、若者世代に
「写経」もひそかなブームになっているとか。。。。

写経とは、本来は仏教において経典を書き写すことですが、
最近では信仰や供養とは関係なく、
「般若心経(はんにゃしんぎょう」という経典を、
姿勢を正して静かに書き写す時間を通して、
心の平安を得ようとする人が増えているようです。

今では100円SHOPでも手に入るほど身近な存在となった写経。
私も興味本位でやってみたことがありますが、
内容はとても難解!!

般若心経をウィキペディアで調べると、

大乗仏教般若思想を説いた経典の1つ。
僅か276字の本文に大乗仏教の心髄が説かれているとされ、
複数の宗派において読誦経典の1つとして広く用いられている。」

とありますが、すべて漢字なので、
初心者には意味がちんぷんかんぷん??

「意味を知ることは重要ではなく、
実践していく中で自然と悟れるもの・・・」
という話もありますが、
近年ではブームにあいまって
内容をわかりやすく解説した本も出てきています。
私が目にした解説書の中で、
とても印象に残ったものがありましたので、
今日は少し一部をご紹介したいと思います。



『般若心経』では、‐諸法空相-といいます。
諸法空相とは、「あらゆるものは空である」ということです。
そして『法華経』で説かれる‐諸法実相‐とは、
「あらゆるものが真実である」ということです。

これらをもっと易しく言い換えてみると、
諸法空相とは、“人間の物差しでものを計るな”ということであり、
諸法実相とは“仏さまの物差しでものを計れ”ということです。
 私たちは、「人間の物差し」で全てのものごとを計ります。
たとえば、「あの人は善人だ、悪人だ」といった風に...。
あるいは、「頭がいい、悪い」と。
それで「あの人は善人だ」と尊敬したり、
「あいつは頭が悪い」と軽蔑したりします。
しかし、「そんな物差しで人を計るな、
そんな物差しなど当てにならないのだ」というのが諸法空相なのです。
 ここに一千万円があるとします。
私がそれを見れば「わあ、すごい大金!」と思います。
しかし、大金持ちが見れば「なんだ、はした金」となるでしょう。
一千万円という金に物差しがついているわけではありません。
物差しはそれを見る人間の側にあります。 
仏教は、「すべてのものは空なのだ。
それなのに、空なるものをわたしたちが勝手な物差しで計って、
大きい・小さい・美・醜・長・短・・・とさまざまに差別し、
レッテルを貼っている」と教えています。
だから、「こだわるな。自分が勝手に差別し、
レッテルを貼った、その差別、レッテルにこだわるな」
それが諸法空相なのです。


善悪の判断基準、物事の捉え方は人それぞれに異なります。

人は知らず知らずに自分の物差しのみで測りがちです。
それで争いの火種になることもしばしば。
自分の基準が全てではない、囚われてはいけない―――という
柔軟で謙遜な心の大切さを
改めて教えてくれている内容なんですね。

その物差しから解放されたときに、
新しい世界が見えてくるのかもしれません。。。


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